・バーブラ・ストライサンドのパフォーマンスが圧巻だが、歌はあまり耳に残らない。
・バーブラは芸能活動の初期にゲイバーでパフォーマンスしているので、その点でアリーはバーブラのオマージュだったと言えそう。
・クリス・クリストファーソンの肉体美。破天荒なキャラクターはドアーズのジムモリソンを彷彿とさせる。こんなぶっとんでる奴は早死にすると相場が決まっているが、微塵も陰りを感じないクリストファーソンを自滅させるには無理がある。そこがこの作品のウィークポイントで、70年代に多かったドラッグムービーの破滅的展開を強引にあてがっているように見えなくもない。そのため、成功と転落のすれ違いによる悲劇という構図が、どうも伝わってこない。
・とは言え、76年というとイーグルスがホテルカルフォルニアをヒットさせた年で、翌年にはディスコとパンクが登場してくる。ヒッピームーブメントの頃の意義を失いビジネス化してしまったロックのラストサマーと偶然にも重なるわけで、そうした背景を考慮すると実に味わい深い。
・コンサートの客がCGじゃないてのが凄い。いい時代だな。
・こういう恋愛ものって、カップルとして魅力的かどうかだと思うんだけど、この2人かわいいよね。ガガとブラッドリークーパーは渋くて地味だったけどね。つーか、ガガのビデオクリップだよなアリー。
・この終わり方w