グラッデン

スター誕生のグラッデンのレビュー・感想・評価

スター誕生(1976年製作の映画)
3.7
DVDで鑑賞

2度目のリメイク(通算3作目)タイトルにある「スター」の定義は、公開時の時代背景に沿って映画女優から歌手に変更。

ライブシーンに力いをれており、違った魅力を引き出している。主演のバーブラ・ストライサンドが歌う『スター誕生の愛のテーマ』がアカデミー楽曲賞を受賞している。

印象に残ったのは、公開時前後にウーマン・リブの流れを汲んだ女性の自立を強く押し出している点である。一方、1作目から続くロマンス要素を噛み合わせる苦労も感じており、過去作に比べるとラブロマンス要素が強いだけに、若干の力業を感じるところがあった。

また、レディー・ガガが主演した4作目『アリー スター誕生』も本作の要素を多く取り入れつつ、原点である1937年・1954年版と上手くミックスして仕上げたことがよくわかる。リメイク回数では本作を上回る『若草物語』=『ストーリー・オブ・マイライフ』でも感じたことだが「古典的名作を現代にどう定義するか」を考える上で過去のリメイクは発見になると感じたりもする。