ガブXスカイウォーカー

ブレイド2のガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

ブレイド2(2002年製作の映画)
3.8
ブレイドシリーズ第2弾。
今回のブレイド(ウェズリー・スナイプス)の敵はヴァンパイアよりも強いリーパー。ブレイドとウィスラー(クリス・クリストファーソン)は武器係のスカッド(ノーマン・リーダス)を仲間に加え、ヴァンパイアたちと手を組む。前作よりスケールアップしており、ヴァンパイアの精鋭部隊ブラッド・パック、凶悪なリーパーの軍団など『エイリアン2』(1986年)を意識しているのがうかがえる。ストーリーは二転三転して最後まで読めないが、ブレイドとウィスラーに突っかかるヴァンパイアのラインハルト(ロン・パールマン)は重要な役どころなのに物足りない。なにより強敵リーパーのボス・ジャレド・ノーマック(ルーク・ゴス)とヒロイン、ニッサ(レオノア・ヴァレラ)が実は被害者であり、悲劇で終わらせたのは残念。何も考えずに観られるホラーアクションを楽しみたかった。
いや、決してつまらないわけじゃない。さすがギレルモ・デル・トロ監督(『ミミック』など)だけあっていい仕事をしており、水準以上の作品に仕上げている。クライマックスではブレイドが大暴れしてちょっと留飲を下げてもくれる。あくまで『ブレイド2』は僕の求めていたものとずれていたと言うだけなのだ。スカッとしたい方は1作目、少し重いドラマを観たい方は本作をお薦めする。