Sinya

デッドゾーンのSinyaのレビュー・感想・評価

デッドゾーン(1983年製作の映画)
3.5

冒頭シーンが好き

幸せの日時なのに不穏な音楽
幸せな恋人とのキスなのに不吉な雨

その雨が原因で、日常が変わってしまう出来事

お手本みたいな冒頭だなと感じました。

過去の存在である、時間に置いていかれた主人公が、
現在、過去、そして未来を知り活躍する
中でも未来を変える事に自分の意味を見出したのが切ないです。

未来を変えるってことは、自分の主張や考えが現実ではなくなるという、周りから見ればとても狂人的でこれもまた切ないです。

超能力で見た不確かな未来=自分の考える未来の予想と考えると、それが、否定したくなる出来事なら抗いたくなります。

例えば一年後の自分の未来の予想を考えたとき、それは理想の自分だろうか?

物語では、未来の理想を叶えますが、その結果の現在を見ると…切ない‼︎

この切ない物語の主役の顔が凄く良くて、特徴的な哀愁あるキャラクターになっていて、見た後色々考えたくなる映画に説得力を増す効果があり、最高です。
Sinya

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