エイデン

モスラ対ゴジラのエイデンのレビュー・感想・評価

モスラ対ゴジラ(1964年製作の映画)
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巨大な台風8号が日本を襲った翌日、“毎朝新聞”の記者 酒井と、助手の純子は新産業計画に沸く倉田浜干拓地へとやって来る
その海岸で、虹色に煌めくウロコのような物体が打ち上げられているのを見つける
またそのすぐ近くの静之浦には台風によって運ばれたと思しき巨大な卵が打ち上げられていた
調査にやって来た三浦博士も、いくら調べてもその正体がわからず頭をひねるばかり
そんな中、“ハッピー興行社”の社長 熊山が現れ、漁師から卵を買ったと主張し、卵の孵化をメインに据えたレジャー施設“静之浦ハッピーセンター”の建設を宣言する
三浦博士と酒井らは卵の調査を進めていたが、そんな折 彼らの前に小さな双子の女性“小美人”が現れる
小美人によると、あの卵は“インファント島”を守る守護神“モスラ”の唯一の卵だったが台風によって流されてしまったのだという
小美人は悲しむ島民を代表して、卵を返して貰いたいと懇願しに来たのだ
事情を知った酒井と純子は、抗議のためハッピー興行社に乗り込む
しかし小美人を目にした熊井と興行師の虎畑は、逆に小美人を売ってほしいと言い出す始末
抗議活動はあえなく頓挫し、落胆した小美人はインファント島に帰ってしまう
それから間もなく、酒井と純子は三浦博士の研究所へ呼び出され、放射能検査を受けさせられる
2人が見つけた虹色のウロコから放射能が検出されたのだ
3人は次に虹色のウロコの正体を明らかにするため、物体を見つけた倉田浜干拓地へと向かう
すると彼らの目の前で突然 地割れが発生し、その中から虹色のウロコの主である怪獣“ゴジラ”が姿を現わす



ゴジラシリーズ4作目

1961年公開の怪獣映画『モスラ』のタイトルロールがゴジラと激突
前に『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のマイケル・ドハティが、同社の別作品のキャラクターをコラボレーションする試みは、『アベンジャーズ 』じゃなくてゴジラシリーズが始めてだと言ってて、まさにそうした試みの形になった作品

ストーリーとしては、単体作品で善玉として描かれたモスラを取り巻くストーリーが主軸で、ゴジラはコミカルな場面もありながらヴィラン的に描かれてるのが特徴
派手めのバトルよりはモスラのヒロイックな活躍を楽しむような内容になってる
作品としてのまとまり具合はなかなかよろしいので初期作の中でもオススメ

モスラ自体は前作のキングコングと同じく南の島で信仰されてる神みたいな存在と共通してるけど、エキゾチックというよりかビジュアルも相まってファンタジックな雰囲気
まあ例のごとくインファント島民も日本人顔な上、日本と同じ台風の被害受けてるってことでフィリピンくらいにあるのかな
もしくは佐渡島くらいの距離感なのか
ちなみに有名な小美人のモスラの歌はインドネシア語で、ちゃんと意味があったりする

前作と同じような部分も目立つものの、メリハリのついた怪獣映画としては傑作の部類なので観ましょう
ちなみにアメリカ版のタイトルが『GODZILLA vs THE THING』となってるように、配給決定時点でアメリカではモスラがどんな怪獣か知らされてなかったらしく、ポスターを検索するとモスラがクソ気持ち悪い触手のバケモノになってるので気になる人は調べてみてほしい
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