FumiyaIwashina

星になった少年 Shining Boy & Little RandyのFumiyaIwashinaのレビュー・感想・評価

3.6
日本で初めて象使いになった少年のお話。千葉県で色んな動物に囲まれた環境で育ち、ある日母親の夢だった象がやって来て心を通わせたのをきっかけに、タイで象使いになるためのトレーニングをすることを決意する。
母親が借金の取り立てに来た男たちをぞんざいに押し返したり、息子がいじめられていると知ってもまともに取り合わなかったりとなかなか個性的な人だった。
テツも感情が見えにくい感じはしたが、動物への愛情と芯の強さは伝わってきた。
また、初めは子象を全く手なずけられなかったテツのことをからかっていたタイの人たちと絆が芽生えてくるのも良い。
映画中でも、象が撮影に参加するシーンがあり、動物を使った撮影の難しさが伝わってきたが、この映画自体の動物たちの演技も素晴らしい。メインの象はもちろんのこと、妹に常に寄り添うチンパンジーも印象的。稀有な人生を送ったテツと動物たちの存在によって不思議な魅力のある作品。