かな

リアリズムの宿のかなのレビュー・感想・評価

リアリズムの宿(2003年製作の映画)
4.5
ひょんなことから知らない者同士で旅するふたり。こういうバラエティ番組を見たような気がするけどうまく思い出せない。ぎこちなさがリアル。私は学校に入学していきなり合宿を行うスタイルが苦手だ。はじめまして、◯◯です。よろしくお願いします。ここでウケる自己紹介のひとつやふたつあれば場の空気も和むのかもしれない。実際はひたすらぎこちない。趣味は俳優のおっかけですなんて言えない。アイドルや歌手なら話が盛り上がるのかな。あの曲が好きですとか、ライブ行った話とか。おっかけと言っても出演作を見たり、バラエティを見たり、ゆるいおっかけ。ぎこちない間がやけにリアル。話題探すのに必死。今なら、昔ベストセラーになった会話が続くコツみたいなノウハウ本を旅行鞄にしのばせるとか、電子版をダウンロードするとかするのかな。
この映画のみどころはぎこちなさ一言に尽きると勝手に思ってる。ぎこちなさをこんなにリアルに表現するなんて素晴らしい。ブラボー。最高。ふらりと旅に出たくなった。ちょっとふてくされた敦子ちゃんが可愛い。
かな

かな