彼岸花の作品情報・感想・評価・動画配信

「彼岸花」に投稿された感想・評価

"親は子供の幸せについていくべきなんだ"

劇中の色んなドラマが、結局この笠智衆さんの言葉に全て帰結するラストが良すぎる
そしてカウリスマキの言う赤いヤカンとはこれだったか、、、
Y

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4.7
昭和のお父さん!って感じだったけど、娘を持つ父親は今もこんな感じなのかなと思ったり。
E

Eの感想・評価

4.0
娘をもつ父親は大変ですね。

このレビューはネタバレを含みます

ぜひデジタルリマスター版で見るべき作品。赤と緑が横溢しています。子供を思う親の気持ちが説得力を持って描かれています。道徳を超えた何かがスクリーンを走り抜けるのです。詩吟の場面は観る人の人生に直接突き刺さります。あなたの感情は何に襲われるのでしょうか。
かげ

かげの感想・評価

4.4
 小津監督による親父が主役の娘の嫁入りの話です。(デジャヴかな)

 外では結婚は自由だ。恋愛は素晴らしいなんていってる頑固親父がいざ自分の娘のことになると家長制の権化(別に悪人ではない)みたいになっちゃってジタバタするという話なんですが、佐分利信素直に慣れないタイプの親馬鹿で田中絹代は壮年だけれども表情豊かな演技で飽きないし、出番は多くないが、トリックスターとして鮮烈な印象を残す山本富士子にはもう脱帽。

 終盤の京都での一コマは、もう泣いてんだか笑ってんだか分からなくなった。ああたのしい。脚本と演技が魅力の何とも愛おしい映画です。
 小津ならではの構図もいいんだろうけど、そっちの楽しみは今度にとっておこう
u

uの感想・評価

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2019/11/5
たけだ

たけだの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

どれがどの映画だかわかんなくなってくるけど毎回ちょこちょことスパイスが変わって粋である。
他の監督の映画見ると違和感を感じるほど完璧な構図に慣れてきている自分がいる。
これまた娘の結婚。
恋愛結婚が主流になってきた時代で、最初は恋愛を是としてた佐分利信がコロッと態度を変える頑固親父を発揮する。親の娘を想う気持ちと娘自身の幸せの摩擦がもどかしい。
安定の構図美で、飲み物の注がれてる量を完璧にそろえてるの変態的。小津初カラーで赤が綺麗に出るアグフアのフィルムが活き活き。赤いヤカンの絵画的役割すき。この色から赤い彼岸花を連想したけど、小津さんの思い出の彼岸花は笠智衆からプレゼントされた黄色の彼岸花らしい。
秋刀魚と同様に本作にも彼岸花は1度も登場せず。

メインは有馬稲子だが、他2人の娘模様も描き「晩春」や「麦秋」などより視点が分散されてる。いずれもそれぞれの親がやきもきしているお馴染みの構図。
「浮草」絡みで大映から富士子姐さんが特別出演。茶目っ気たっぷりの役で映画をマイルドにしてくれてる。
また笠智衆お得意の詩吟が披露され、戦争を唄ったそれに父親たちがしみじみと聞き入る場面で戦後の影を感じる。
田中絹代の空襲を語った「親子4人あそこまで1つになれたことなかった」の台詞がズシンときた。
妻が聞いてるラジオを消す佐分利信VS夫の背広を投げる田中絹代。
K

Kの感想・評価

5.0
古きよき日本が凝縮されたthe小津映画で、同名監督初カラー作品でもある。早くも『おはよう』で見られるような真っ赤なヤカンなど彼独特な色使いが随所に見られる。経験はしたくないが、平成生まれながらとても懐かしく心暖まる作品であった。
作品を通して山本富士子、有馬稲子、久我美子などの美人女優が画面を彩る、そして彼女たちの持つ様々な恋愛観や結婚観もおもしろい。全く肯定できないが、佐分利信を始めとする典型的昭和の頑固親父たちも不器用ながら家族を思っているということが分かる。手塩にかけて育てた娘が旅立つのは父親にとっては想像以上に辛いのであろう。また、自由恋愛からの結婚がまだスタンダードではなかった時代だからこその娘の恋愛への父親への過度な干渉(まさかあの男と関係はあるのか?という激キモセリフ)は現代人の感覚からすれば鳥肌ものであった。家族だけでなく周りの家族同士での距離も近く、友達の父親に恋愛相談をするなんてシチュエーションは今では考えられないだろう。佐田啓二が佐分利の職場に突然押し掛け「娘さんもらいます」っていうシーンはギャグなのか分からないけど声だして笑った。我らがお父さん笠智衆の独唱シーンは味わい深い、そのあとの合唱も。
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