ふに

コーマン帝国のふにのレビュー・感想・評価

コーマン帝国(2011年製作の映画)
4.0
ドキュメンタリー映画として、「普通に」面白かった。アメリカ製のドキュメンタリー映画らしいというか、過去の映像がきちんとしたタイミングで使われていて、まとまりがある。アメリカ製の方法論というのがあるのだと思う。テレビ製のドキュメンタリーをBSなどで観ていても感じることだ。これの他には、『アイアム ブルース・リー』を観た際にも感じた。あれはもろテレビ発だが。

日本のドキュメンタリー映画(番組しかり)って、変にオリジナリティーを模索するというか この映画みたいに教科書的な作り方をしてもいいのに、と思うことがある。

扱ってるのはとびっきりのB級映画監督であるロジャー・コーマン。内容その他は他の方のレビューを見れば分かるので割愛。

とにかく構成はシンプル(アメリカのドキュメンタリーっぽい)なのですが。それだけに面白い人物・題材を取り上げれば、普通に面白いドキュメンタリー映画になるよね、と思わせる作品。

と、本題と関係ないことをつらつらと書きましたが、本作の内容は映画史的にも重要ではないかと。ロジャー・コーマン作品は未見ですが(なかなか普通に出会わない)、過去作をさらっと復習しつつ、それらを映画史に位置づけてくれる本作は勉強になりました。というか、これを観ると誰でも「ロジャー・コーマンって、映画史的に重要な人物だね!」と言いたくなると思う。実際にそう思わせる説得力があるし、それでこそドキュメンタリー映画だと思った。正しい意味で「プロパガンダ(宣伝)」というか。

あと、「アメリカン・ニューシネマ」を考える際にも補助線になる映画です。面白い見方を示してくれています。オススメです。