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コーマン帝国のyaaaのレビュー・感想・評価

コーマン帝国(2011年製作の映画)
4.0
才能ある若き映画製作者を酷使し儲け優先の低俗映画を量産するプロデューサーということでもよいのだが、まさかのウルッとする展開に人間・ロジャー・コーマンの偉大さを感じて称賛しかない。
アベンジャーズ並みに一流監督が大挙出演してて映画ファンなら素直に楽しい。
メジャースタジオでA級監督として活躍するロン・ハワードやジョナサン・デミなんかはおいらの出身はC級映画のコーマン学校卒業生だ!と誇りに満ちてるようだし、ピーター・ボグダノヴッチなんかはコーマンのもとを離れて寂しそうだし、ドキュメンタリー出過ぎでありがたみ薄いスコセッシは置いといて、インタビューないけどタランティーノなんかはコーマンの前でヘラヘラはしゃいでいる。
低俗映画を量産してるだけならこんな人望は望めないであろう。
それを成し遂げるのがロジャー・コーマンでこそ。
ジャック・ニコルソンの話がよくて、この映画はもしかしたら進む道が違った二人の人生の物語かもしれない。
「イージーライダー」製作できずに儲け損なっただろうと笑い飛ばすがもしかしたらコーマンと一緒に製作したかった悔しさかもしれない。
俺が認められて、コーマンが認められないなんて…カメラ止めてくれ…みたいなところは無条件に胸熱。

アカデミー名誉賞受賞はとっても痛快!
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