アノン

ハート・ロッカーのアノンのレビュー・感想・評価

ハート・ロッカー(2008年製作の映画)
3.3
女性で初めてアカデミー監督賞を獲った作品、ということでずっと観たかった。ドキュメンタリーかと思わせるような脚本とカメラワークに惹き込まれる。デトロイトもそうだったけど、キャスリン・ビグローが撮る映画は私たちを疲れさせる(褒めてる)。

爆弾処理をする緊張感のある非日常的なシーンとお酒を呑んで楽しむ日常的なシーンとのメリハリがあって良い。これによってドキュメンタリー感が増してた。

衝撃的なシーンも割とあって、少年爆弾と医師のやつはかなりキタ。日本では考えられないような事があちこちで起こる。危険と隣合わせってこういうことなんだなと。

そして一分一秒を無駄に出来ない、いつ死んでもおかしくない状況下で、正しい判断を下すジェレミーが本当にカッコ良い。男臭くて一匹狼タイプなんだけど、しっかり部下たちを守る。特に砂漠でのあのシーンは仲間が死んだり水が少量しか無かったり、極限の状況に慌てる部下を見て、優しく的確に指示するジェレミーまじ最高だった。

あと終わり方がめちゃくちゃカッコ良くてアガった。
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