2015.12.08(229)
録画・字幕
再
NHK BSプレミアムにて。
劇場で見てすごく揺さぶられて、その後何回か見ているが、何度見ても圧倒される。
ビグロー姉さんの硬派かつ繊細な見せ方が素晴らしい。過不足ないのだ。
ジェレミー・レナーとアンソニー・マッキーという、君たちこの頃から知り合いだったのか!的なアベンジャーズキャスティング。
ジェレミー・レナーは大好きな"28週後…"で見ていたはずだが全く記憶になく、私にとって公開当時まだ無名だったこの役者さんだからこそ、今作でのインパクトが強かったのかなと思ったり。
同じくアンソニー・マッキーも大好きな"ミリオンダラー・ベイビー"で見ていたはずなのに、やはり今作での印象が強い。
他にもガイ・ピアースやレイフ・ファインズ、そして"ホビットの美女エルフ戦士"のエヴァンジェンリン・リリーなど、おお!と思う役者さんが出ている。彼らの登場時間は決して長くないのに、作品にピリリとアクセントをつける良いスパイスになっている。
"エベレスト3D"の時にも感じたことだが、ギリギリな環境に身を置くと、もうそこでしか生きている実感を得られなくなってしまうというのはあるのだろうな。依存症や中毒だね。
今作で描かれているのは「戦争は良くないぞー!」みたいな軽いものではなく、もっと深くにある人の弱さや心に巣食う闇だ。「こんな状況に誰がした」などということを声高に主張するのではなく、現場の第一線で身体を張っている兵士たちの様子を淡々と描くことで、伝えたい問題が自然に浮き上がってくる。こういう手法の方が見ている人の頭や心を激しく動かすし、その結果、記憶として深く残るんじゃないかなと思う。
Ministryの曲を使ったのも「わかってる」と思ったなぁ。彼らの曲も大好き。インダストリアル系がお好きな方にお勧めです(インダストリアル系がお好きなら多分既に聴いていると思うけれど)。