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ハート・ロッカーのtoriten45のレビュー・感想・評価

ハート・ロッカー(2008年製作の映画)
3.5
ブッシュが始めたイラク戦争。物語はのっけから張り詰めた緊張感に包まれたシーンで目は作品に杭付になりました。

戦時下のバクダッド市街の路上に仕掛けられた爆弾の処理を専門分野とする爆発物処理班の活動を描いた作品です。

緊迫感に満ちたストーリーとリアルな戦場の描写が観る者を戦場の一部に引き込んでくれる、そんな作品でした。

それにしても市街戦は野戦と違って独特な怖さがありますね。一般市民が生活している場所なので、敵対勢力は市民の中に紛れ込んで奇襲や攻撃のタイミングを選ぶことができるし、敵の位置の特定や攻撃への対処も難しそう。

そこにジェレミー・ラナー扮する軍曹(ジェームズ)が赴任。数々の修羅場をかいくぐってきたツワモノで、爆弾処理の経験値が他のメンバーの中でも群を抜いています。

人一倍耐性が備わっていることが裏目に出てしまうようで、手段を選ばずチームワークや危険も顧みない行動にでてしまい、どの現場シーンでもハラハラさせられます。それでも地面に埋もれた複数の爆弾をまとめてズズっと引き出すシーンなどは手慣れていて頼もしく感じました。
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