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ハート・ロッカーのKeNのレビュー・感想・評価

ハート・ロッカー(2008年製作の映画)
3.5
U-NEXTにて。映画館で観て以来の再見。

「戦闘での高揚感は時に激しい中毒となる。戦争は麻薬である。」by クリス・ヘッジス

「年を取ると好きだったものもそれほど特別じゃなくなる。そして大好きだったものを忘れていく。パパの年になると残るのはひとつかふたつ。パパはひとつだけだ。」by ジェームズ

女流監督として初めてアカデミー監督賞を受賞したキャスリン・ビグロー監督の代表作。イラク戦争での米軍の爆弾処理班を描いたもので、常に漂い続ける緊迫感がハンパない戦争映画の佳作。手ぶれのハンディ・カメラと劇中音楽が少ないことで、まるでドキュメンタリー番組を観てるかのような生々しい緊張感を生んでいる。

いつ何処で殺されてもおかしくない極限状態の中で心が蝕まれ、徐々に感覚が麻痺させられ、挙げ句の果てにはその絶望的な状況に中毒性をすらもたらす戦争というものは本当に恐ろしい…。


LOVE & PEACE 🕊️
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