戦争の現実や悲惨さをリアルに描くものかと思っていたらちょっと違った。題材はイラク戦争だが、人間のスリルに対する反応、中毒、忌避などのサガを描いているものだと受け取った。
見始めたら終始スリリングで戦争の現実性や映画の社会性を忘れてしまった。
これがイラクの爆弾処理の真実を描いているかどうかは分からないが、リアルそうに描くことがスリルを増長させるという新鮮な体験ができた。
戦争は中毒、と言っているが、それは観ているこちらにも中毒性があった。戦争の中毒は実践する方だけでなく傍観する方にも存在するのかもしれない。
戦争に中毒性があるならそれは恐ろしいことだ。