世界中の海と、そこに生息する様々な生き物たちに焦点を当てたネイチャー・ドキュメンタリー。
荒れ狂う海上の波とは対照的な、音のない深海の世界─。
実に神秘的だ。
その映像美たるや、圧倒的である。
芸術的なイワシの大群。
そのイワシを追い込むイルカの群れ。
追い込まれたイワシを、海上から矢のように突き刺す海鳥たち。
躍動的な映像は、まるで戦闘シーンのようだ。
静かに漂う巨大なイトマキエイ。
ダイナミックなザトウクジラ。
その存在感、神がかっている。
一斉に孵化したウミガメの赤ちゃん。
砂浜から一目散で海に向かう。
それを狙うグンカン鳥。
容赦ない。
次々襲われる。
残酷物語。
海底を埋め尽くすコシマガニの大集団。
これはキモい。
早送り。
愛嬌のあるチンアナゴ。
ユニークな形で泳ぐヘコアユ。
思わず笑みがこぼれる。
とにかくたくさんの生き物たちが次々と現れ、飽きることなく観続けられた。
まるで巨大な水族館のよう。
後半、地球汚染や環境問題のナレーションが出て来て、ちょっと説教臭くなったのが残念。
地球の危機の話は、今は聞きたくなかったな。
最後まで、奇跡のような命たちに癒されるだけで良かったのに…。
マ、大好きな皇帝ペンギンちゃんがひょっこり登場したので、そのサプライズに心は和みました。
だから、ウン、それはそれで良しとしよう! 笑