上海十月

遥かなる山の呼び声の上海十月のレビュー・感想・評価

遥かなる山の呼び声(1980年製作の映画)
4.3
映画公開以来の再見となった。民子三部作と言われているとは知らなかった。公開当時は高倉健と子供との関係に目がいってしまい民子に関しては、なんか疲れたおばさんがカッコイイ男に恋するみたいな感じにしか見えなかった。しかし改めて見直してみると北海道の畜産業の不幸を民子に背負わしているように見える。所々見える民子の高倉健を見るまなざしが時々幸せを感じさせる演技は、倍賞千恵子の名演だった。そして、ハナ肇のラストの名演が泣けてくる。ただ、高倉健に男ぼれするところに関してはかなり簡単に描き過ぎでは、ないかなと思う。佐藤勝の音楽もこの映画にマッチングしていて最高だと思います。題名で山の呼び声とあるんだけども、山がないなぁと思いながら、そういえば「シェーン」が元ネタだったと思い出した。
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