キミシマユウキ

ラスト・タイクーンのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

ラスト・タイクーン(1976年製作の映画)
3.6
華やかな映画業界で若くして成功を収めている大物プロデューサーのモンローはある日死んだ妻にそっくりの女性に出会って…

『波止場』『エデンの東』の
!!エリアカザン監督!!
の遺作。原作は『華麗なるギャッツビー』でお馴染み
!!F・スコットジェラルド!!
そして主演は永遠の名優
!!ロバートデニーロ!!
豪華すぎるメンツを知り鑑賞。

華やかの世界で生きる繊細な男の物語

おぉっと!?
何故今作はここまで平均点も知名度も低いんだ!?
mark数50も行かないで平均点も3.3!?ジャケすらない!?
なんだこのアプリは!!!!!
と、そんな愚痴はさておき、期待通りに楽しめた作品。
ギャッツビーと原作者が同じということで、金持ちが切ない恋をする描写が得意らしい(笑)
華やかな映画業界、片思い、激動の時代、
確かに派手な展開やアクションはないが充分に楽しめる作りになっている。
あまりにリアルな業界の映し方を見る限りきっと実在のモデルがいるんだろう。

何よりも主演のデニーロがギラギラしていて素晴らしい。
この年の彼は『タクシードライバー』に『1900年』そして今作ととにかくフレッシュでエネルギッシュで狂気じみた演技を魅せるの全盛期だ。
若くして仕事を成功させたカリスマな仕事人としての一面も、女性に恋したときに見せる切なくて甘い表情もとにかく最高。
おじいちゃんの彼ばかり最近見ていたので本当はとてもチャーミングな男前だという事を改めて実感した。
そして出演シーンは少ないものの、自分に強い驚きを与えたのが『シャイニング』『チャイナタウン』のジャックニコルソン!!!
デニーロとニコルソン、両者ともに映画界には欠かせない名優であることに誰一人として疑問は持たないと思うが、なんと彼ら二人が唯一スクリーンで一緒に映っているを観れるのはこの世で今作だけだ!!!
彼ら二人がめちゃくちゃヘタクソなピンポンをしているのが観れるのも今作だけだ!!
一瞬の時間でも強烈な印象を残したニコルソンであった。
あとヒロインの女優は存じ上げなかったが中々の美人。
洋画でまさか裸エプロンプレイを観れるとは思わなかったので眼福だった。

エリアカザンの遺作で、
Fスコットフィッツジェラルドが未完のまま亡くなり、
デニーロとニコルソンが最初で最後の共演をしている。
この三点を知っただけでもう内容関係なく見たくなる映画オタクの方々は多いんじゃないだろうか?
とりあえずFilmarksよ、ジャケットを付けてください。

ラブストーリー好き、エリアカザン監督好き、そしてデニーロが色んな意味でビンビンだったころを観たい方にはオススメの作品。