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重力ピエロのアツのレビュー・感想・評価

重力ピエロ(2009年製作の映画)
3.6
【帰宅したら玄関の鍵はすぐかけよう】
そんな1本。

タイトルに惹かれて鑑賞。

鈴木京香がベビーカー押しているの見て
あれ…?ってなって
中盤あたりの玄関のシーンで思い出す。

『この映画観たことある😳❗』

僕は帰宅後必ず
鍵とドアロックの施錠を確認するのだが
この習慣はおそらくこの映画の影響だ。

ストーリー全く覚えてなかったけど
この玄関のシーンだけは鮮明に
記憶に残っていた。
その位
胸クソ悪く不快だったという事だろう。
あんなことする奴は絶対許せない。
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さて
今作のテーマの一つに[遺伝]があって
僕はふと父の事を思い出した。

僕の父はとても穏やかな人で
誰からも好かれる人物なのだけれど

ものすごく記憶力が無く
同じ話を何度でも
まるで初めて聞くかのように
「へー、そーなんだね。」と
毎回感心するところがあり
僕はそこがあまり好きではないのだ。

人の話を聞いていないって訳でもなく
ただ単純に数年で忘れるらしい。
なので毎回新たな感動があるそうだ(本人談)

気性の荒い母からよく
『何度でも同じ話を楽しめて
ホント羨ましいかぎりね!』等と
よく言われている。
(ちなみに夫婦仲はとても良い)

ただ僕は子供の時
僕:『この話、前もしたよ!』
父:「えー…。そうだっけ😳❓」
のやりとりがすごく嫌だった。

僕が大人になった頃には
僕のことなんて全て忘れてしまってるのではないかという気がしたからだ。
今思うと大分失礼ではあると思うが
その位トボけた父なのだ。
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そんな僕も大人になり
観た映画のことをすっかり忘れて
新鮮に楽しめるだなんて
まるで父みたいだと思った。

今回改めて僕の記憶力の無さに
自分自身が驚き
加えて
自分の習慣と映画がリンクしたこともあり
真夜中に謎の感動を覚えた。

翌朝、誰かにこの感動を伝えようと
母に電話してこの話をした。
そして防犯上
玄関の鍵は必ずすぐかけることを伝えたら

母:『何よ朝から。
あんたそれ…。10年くらい前も同じ話してたわよ。夜中に電話かけてきて
なんかの映画観たとかなんとかで
帰ったら鍵かけろ、すぐかけろって。
危ない危ないって。
言った本人が忘れてるってどーゆー事よ。
ほん…っと羨ましい脳ミソしてるわね。
誰に似たのかしらね!』

僕:「えー…。そうだっけ😳❓」

父よ。安心してほしい。
貴方のDNAは確実に遺伝している。
僕と貴方は
二重の螺旋で繋がっているのだ。

そーいや
昔、田舎のばーちゃんが言ってたな…。

『ええところはひとつも似りゃあせん❗
悪いところばっかり似るそっちゃッ❗️』
ってね。

(訳:良いところはひとつも似ないのに
悪いところばかり似る事よ!)
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