このレビューはネタバレを含みます
良い映画だけど、原作と比べると設定と展開が違いすぎる。。原作が素晴らしいから本当に残念。
泉水→葛城に殺意がある、ということが前提に進むし。
夏子が正体をすぐ明かすからゴダールの件とかも無いし。
泉水と春が実家に住んでるから、夏子より泉水が先に地図を見つけるし。そうなると夏子の存在意義が薄い。。
そもそも泉水が、遺伝子を扱う会社に勤めている→大学院生にする必要があったのか。。泉水が葛城の家に初めて行くときの描写とかも、そのおかげでリアリティがなくなってる。
春の「葛藤するキャラクター」も薄くて、ただの反抗期みたいに見える。ピカソじゃなくてピカッソと言っていたこだわりは。。
あと、、クライマックスの学校の校庭の霧のシーンは無しですか。。霧、見せ場なのに。
新潮社の伊坂シリーズ常連の黒澤のキャラが薄過ぎてかなり残念。。キーパーソンなのに。。何故。。伊坂ファンは完全に本作のターゲットから切り離された気分。。
伊藤に至っては登場すらしてない(?)なんて。。
出演者の演技がとても素晴らしいのに本当に残念。
遺伝子をテーマにしているからか『ガタカ』を意識している気がする。音楽がマイケル・ナイマンぽい。