カテリーナ

重力ピエロのカテリーナのレビュー・感想・評価

重力ピエロ(2009年製作の映画)
4.0
公開日から9年目の鑑賞

原作の伊坂幸太郎が逡巡した果ての ひとつの答えなのかもしれない
女性を力でねじ伏せて無理矢理犯す 所謂レイプ その犯人への報復を
ひとつの形にしてみせた
それを裏付ける台詞
「お前は何百回も何千回もこのことで 悩んで答えをだした筈だ
その事で裁判官や警察官にとやかく 言われたくない」

レイプの現場となった
家の階段やカーテンに三面記事の切り抜き に火をつけ 灯油を撒いた床に力無く放つ
瞬く間に広がるオレンジ色の炎は
壁を黒く焦がしながらゆっくりと燃え上がる 火は過去の忌まわしい出来事と
罪人を浄化する力があるのだ

倫理を超越した 春の出した答えを
誰も攻める事は出来ない
弟をずっと見守ってきた兄も間違いではないと確信する

観客に突き付けてくる
正義とは?
家族とは?

数々の胸に響く台詞の伏線回収の
爽快さも手伝って見終わった後
この上ない幸福感に包まれた