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髪結いの亭主のkottanのレビュー・感想・評価

髪結いの亭主(1990年製作の映画)
4.0
12歳の少年アントワーヌは理髪店の女主人に惹かれる。店の匂い、女の体型や体臭まで彼には極上だった。早熟のフェチズムか…そして将来の目標は髪結いの亭主と言う。唖然。
そしてそこから、初老と言われてもいい年齢になりやっと達成された目標は、呆気なく終焉を迎える。
最初は愛情が消えることへの不安かと思ったが、老人ホームでのやり取りやラストのセリフを思い返した。
そうして人生の残り時間というフラグが立った瞬間から、マチルドを突如襲った喪失感への恐怖が理解出来た気がする。
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