ねぎおSTOPWAR

髪結いの亭主のねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

髪結いの亭主(1990年製作の映画)
4.0
フランス映画に詳しいわけではありませんが、ある時期からフランスは反ハリウッドというか内へ内へ向かって行ったと聞いたことがあります。
この映画はまさに不思議な内面映画。
子供の頃の性的志向をそのままに大人になった男が主人公。そして美しい妻とくりひろげられる摩訶不思議なワンシチュエーションストーリー。
外から見えちゃうところでのかなりの変態プレーと言えなくもないですが、でもエロじゃない。なんなのでしょうね。

どことなくイタリア映画と近いですよね。そりゃそうかゲルマンではないラテン人ですからね。
同じラテン民族でも、イタリアが朝で、フランスは昼で、スペインは夕暮れというイメージを持っています。共通点は結論出さずとももごもごっとしたふわっとした状態でポイっと終わらせてしまうところ。・・これも個人的なイメージですが。

まあいわゆるフランスの雰囲気が画面いっぱいに出ています。音楽はなぜかアラブ音楽!独特な響きと創作ダンスがいいアクセントになっています。移民が多いフランスの、これもひとつの象徴的なものなのでしょうか。