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髪結いの亭主のtofuのレビュー・感想・評価

髪結いの亭主(1990年製作の映画)
3.5
中年紳士アントワーヌは髪結い(美容師さん)の女性に惹かれた過去を綴る。
そしてついに髪結いの女性と運命的な出会いを迎え、添い遂げることになる。

いやぁ…巧い👍️
特に幼少時の体現は完璧。
そうなのだ、男子たるもの一度は近所のお姉さんやお店のお姉さんに恋心を抱き、邪な(純粋無垢)気持ちを持っていたものだ。私は今でもあるが。

運命の女『マチルダ(マティルデ)』の色気たるや😍石田えりとエマニュエル・ベアールを足して割ったような妖艶さと気品さ溢れる出で立ち。最高の配役。

アントワーヌとマチルダの慎ましくも温かい日常風景は本当にホッコリする。
幾多の珍客(言うほどではないが)とのやり取りも心地よく、派手さは無いものの台詞ひとつとっても叙情的であった。

2人の情事も美しく、甘い。幸せとはこのようなことを言うのだろう。

衝撃のラストを迎えるものの、全てを受け入れ前向きに生きるあの人の佇まいに心打たれた。

官能的な描写もあるがエロさは感じなかった。
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