キャサリン子

キング・オブ・コメディのキャサリン子のレビュー・感想・評価

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)
3.9
コメディアンになることを夢見るルパート·パプキンは、人気コメディアンのジェリーを誘拐し、彼の命をタテにして替わりにパプキンがTVショーに出演するという計画を企てるのだが……。


痛い痛い痛い!!
とにかく、ルパート·パプキンが痛過ぎる(泣)
全く売れる見込みがないのにどこからその自信が湧いてくるの💦?
パプキンのスーパーポジティブシンキング&オーバーコンフィデンスが常人の域を超え過ぎていて、正直怖かった😨
妄想を現実の境界線を持たず、行き過ぎた妄想と思い込みだけで他人に向かっていく様にはゾッとさせられました。

けれど、振り切っているパプキンが途中から清々しくも思えてきたから不思議(笑)
その辺のバランスが良くて、本作のオマージュ?とも言われている『ジョーカー』よりも、気楽な気持ちで観られました。
誘拐したジェリーを脅してフリップカード見せながら電話をかけさせるシーンでは思わず笑ってしまった(笑)


「どん底で終わるより、一夜の王になりたい!」
パプキンは、その願望実現のために常軌を逸した行動に出たイカレ男です。だいぶイカれてます。
しかし後半で、自らの悲しい境遇を自虐的に語るシーンは、胸が痛くなりました。
だからこんなおかしな人格が形成されてしまったのか…


ロバート・デ・ニーロ作品では、これが一番好きです。
頭オカシイんじゃないのか?と思わせる言動や表情がすごく上手くて、ハマり役だと思いました。




以下、ネタバレ



※※※







最後のシーン、あれも私はパプキンの妄想だと思ったのですが、どうなのでしょうか?
そして、なぜパプキンは、2度目のテレビ出演を果たせたのに舞台上で何も話そうとしなかったのか…?


とっても気になっています
キャサリン子

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