ワスカバジ

キング・オブ・コメディのワスカバジのレビュー・感想・評価

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)
4.6
タクシードライバーのコメディ版
けどトラヴィスより恐ろしく感じる今作の主人公パプキン!

タクシードライバーのトラヴィスは確かに怖いし狂気を感じるキャラクターだったけど孤独とか正義感とか共感とか理解できない人間ではなかった、まあ共感できるところがあるから怖いってのもあったけど

でも今作の主人公はまじでいかれてる
大抵妄想の区別つかないやつってそれなりに自分のそういうところ理解してたり、行動してしまった時は焦るもん
んでそういう自分と折り合いつけたり、新しく生まれ変わるもんだけど
パプキンは終始妄想の突っ走り
自覚もなにもすべてが現実だと思ってるからやばい笑、なのに最終的にはパプキンという男がわかってくる
妄想の先にあるものっていう点では普通のそういう映画より一歩深いとこ行ってるかも

パプキンの行動は結構良く見える
行動力異常だしポジティブ…みたいにも見えるし、夢に向かってるみたいな
ただやっぱこわい笑
コメディアンとして人を笑わせたい、というより、世間に自分を知らしめたくてそのツールとしてコメディアンを使ってるように見えたから
現実にいたら結構危ないタイプの人間に部類されちゃうでしょうし

まあ妄想のいきすぎとかウザさは普通に笑えるしある程度まではパプキンを見習うべき部分もあるんじゃないかなとね
あとモブと思ったファンの女もパプキン超えたいかれ具合で笑った

ラストは妄想かな、現実かな
どっちでもいいと思ったけどやっぱ妄想かな
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