「ドン底で終わるより一夜の王になりたい」
有名コメディアンを夢見るが、一度も舞台に立ったことがないおっさん、ルパートパプキンが大人気コメディアンと出会うところからスターの道を駆け上ってゆく痛快コメディ。
……ではなく、大人気コメディアンには適当にあしらわれたのにコネを持った!と勘違いし、次第に現実と理想が区別つかなくなっていくというサイコ(?)映画。
解釈が分かれる話だとおもう。分かれたところでぶっとんでるのはかわらないけど。
某漫画の「憧れとは理解から最も遠い感情だよ」というセリフを思い出した。
パプキンはコメディアンというものへの理解がすくなく、ただ有名になろうとすることへの踏み台としかとらえてない。
そして手段に対する見境がなさすぎてとんでもないことになっていく。
この一連の事件をはたから見たときの恐ろしさと痛さがちゃんと描かれていてよかった。
サンドラバーンハードが生理的に無理な感じのヤバイ女だった。話し方とか目つきとかがまじでおっかない。すごい。
言わずもがなロバートデニーロもすごい。もうルパートパプキンでしかなかった。役者の影を感じないほどの役作りと演技にはーってなった。