さんおつ

キング・オブ・コメディのさんおつのレビュー・感想・評価

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)
3.5
1983年作品。DVDにて鑑賞。

え?ってのが率直な感想。

この映画は、 ほぼ演技と喋りで出来ており、空間がない。一番の功績はジェリー・ルイスを引っ張り出してきて本人(?)を演じさせたことで、デニーロの一人芝居はスゴイがそれだけである。

映画として突出しているのが、デニーロの喋りにあり極端に言うと誰が撮っても一緒であると思う。 視覚的には、余りにもバストショット以上の画面が多過ぎる。対話のシークエンスでは、ほぼ切り返しのみで人物同士のフルショットが不在のことも多い。

また、街の様子を捉えたインサートや時間経過のショットもなさすぎる、特に物語上、時間制限があるシークエンスが何度かあるにも関わらず、時計すら画面には写らない。また、テレビという最高の時報装置も冒頭と最後のシーン以外で活用されることがないのには、驚きだ。

総じて時間の感覚、空間の感覚で訴えるものが何もなく、この映画が何に似ているかというとテレビである。コレを良くできたパラドックスと捉えるのもオツだが、製作側の本意ではないだろう。