もしもし五反田

キング・オブ・コメディのもしもし五反田のレビュー・感想・評価

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)
4.0
狂人なのか、天才なのか。
策士なのか、夢想家なのか。
そして現実なのか、空想なのか。

境目のわからないパプキンの言動に、
私自身、どこかよくわからない世界に連れられていきそうになる。引っ張られる。

それに、自分の中で真逆の感情が行き来するようになる。
パプキンが笑えば虚しく見えるのに、
痛々しい行動は情熱的にも見える。
そして夢への執着心から選んだ振る舞いは、無様ながらも羨ましい。

そして、
「お前はどう着地させる?」と大きく委ねられてるようなラストがたまらない。