Aoi

キング・オブ・コメディのAoiのレビュー・感想・評価

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)
3.8
ルパート・パプキン。P-U-P-K-I-Nでパプキンだ!

コメディショーに取り憑かれた男の妄想が肥大化してついには現実をひっくり返す…?

パプキンの悲哀さと滑稽で面白い部分が絶妙なバランスだった。コメディなんだけどホラー。何だこの映画はという不思議な感覚になった。

特に好きだったのは、大物司会者ジェリーがファンから甥っ子に電話してと頼まれ、断った瞬間「癌になってまえ!」とブチ切れられるシーン。
ジェリーの実体験に基づいているらしいが、唐突過ぎて怖さを通り越して笑えてしまう。
でも理想から外れた瞬間に叩く対象に切り替わる現象は、あちらこちらで見かけるのであんま笑えないなと思ったり…

気づかず自分の価値観を他者に押し付けていることは誰しも意外とあるもの。
(パプキンやマーシャレベルの人は実際にいたら嫌ですけどね)

主観的に見ると恐怖だけど、客観的に見ると滑稽にみえるというのはこういうことなのだろうか。
すべて彼の妄想でも怖いし、計算だったとしたらさらに恐ろしい…