2019/10/20 1回目
【2019年159本目】
悲劇か喜劇か。
マーティンスコセッシとロバートデニーロのタッグが「タクシードライバー」に引き続き妄想に取り憑かれた男の物語をブラックコメディとして見せてくれました。
"ドン底でいるより、一夜の王になりたい"
それにしても、終盤のあるシーンは本当に奇妙で鳥肌が立ちました。
それまで、主人公のイカれた言動や犯行は完全な悪と信じていたのに、ある場面では確かにジョークとして成立してしまっている怖さ。
スコセッシの仕掛けにはいつもやられます。
そして、今作は思った以上に「ジョーカー」に影響を与えた作品でもあります。脚本からキャラクターまで基本的な構造は同じです。
両作品に出演しているデニーロの役どころの変化にもグッときます。