「ジョーカー」を観た余韻がなかなか抜けず、オマージュされているという本作をやっとレンタルでき、早速鑑賞。
なるほど!さすがに面白かった!
ルパート・パンプキン…自称コメディアン。
彼のあの半端ない妄想力。良く言えば、
イメージトレーニングとも言える。
けど…とにかく痛い人だ。。。
のっけから、彼のやることなすこと、
芸と同じく言動、行動…何もかも滑りっぱなしで全く笑えない。。さ、さむい…(笑)
観ててずっと心地が悪かった。
思い込みもここまできたら…
いやいや、絶対何も誉められない。
もし近くにいたらとにかく怖いし、理解を越えた人物であることは間違いない。
目を合わせたらダメな人…(笑)
こわい…。
でもDIYセンスはありますよね?!
手作りDJブースや対談ボックス。
ほんと器用だわぁ…!て思ってました(笑)
…て、ホントはこのシーンが一番ゾッとしたかも。。え、ここまでやる?…。
もう本気過ぎて怖いんですよ。
そしてずっと彼は笑ってる。でも何を思って笑ってるんだろ?ホントは何を考えてるんだろ?
何を見てるんだろ?何も見てない…?
こわい…。
ガムテープでぐるぐる巻きにされたジェリーと彼のストーカー・下着姿のマーシャのくだり。シラケきったジェリーの表情とか、そんなジェリーに萌えちゃってる彼女、ジェリーを追いかけ冬の街を下着で疾走するマーシャとか…。
コントと設定すれば笑えるかも?
…でもマーシャはいたって本気。
こわい…。
「ドン底で終わるより一夜の王になりたい」
自信に満ちたパンプキンの言葉。
…すごく格好いいセリフだけど、、彼がやらかしたことを考えると、共感したくても全く共感できない。
でも作品としてはすごく面白い展開だった。
ラスト、観客の前に立つパンプキン。
一瞬だけど、笑顔が途切れる…そしてまた笑顔。彼のその目は、自信ではなく不安を誤魔化してるように私には思えた。
あの伝説の「衝撃デビュー」の自信はどこに行ってしまったんだろう。おそらくラストの展開までは彼もきっと想定外だったに違いない。
でもその時私にはやっと、彼がまともな人間に見えた。そして正直、ちょっとほっとした。完全にイカれてなかったんだ…、と。
これはジョーカーでは決して味わえなかった感情。
どちらにしても、
本物の芸人としてはこれからが本番だ…(笑)
ロバート・デ・ニーロて、やっぱりすごい。
彼に釘付けの109分でした。