トランスマスター

キング・オブ・コメディのトランスマスターのレビュー・感想・評価

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)
4.0
#184 これは良い映画

コメディアン志望の若手が大御所コメディアンに自分の芸を見てもらい芸能界進出を果たすための執念を形にした映画。

◆良い点/注目ポイント
・パプキンの部屋でのイメージトレーニングを実施する部屋のセットや小道具のこだわりや入念な練習風景が凄いです。
・相棒のストーカー女のキャラやセリフ回しや行動が、かなりリアルでした。演技だとしたらものすごい洞察力です。
・何度も懲りずに芸能事務所への訪問や元同級生の女性と一緒に別荘に押し掛けるなど図太い神経の描写も笑えます。
・短期的に見て損な行動も、長期的に見てすごい結果になっていることが、凡人との意識・行動の違いを思い知らされます。
・FBIや警察を前にしても全く動じないのは、デニーロならではの余裕、また漫談の出来も役者とは思えないコメディアンのようなクオリティでした。

◆改善点
・特になし。

◆総括
・ネットもSNSもない時代、才能と運と強い意志を持っているほんの一握りの人がTVなどのメディアを通して情報発信していた世の中で常識と違ったアプローチ方法でその法則を無視してKINGへ道をこじ開けたストーリー展開が斬新でした。

-2019年184本目-