チッコーネ

愛の集会のチッコーネのレビュー・感想・評価

愛の集会(1964年製作の映画)
3.5
性愛について一般人に語らせるというドキュメンタリーだが「カトリック大国・イタリアの~」という前提があり、また今から50年も前の作品であるため、客観視はかなり必要とされる。
それでも時に、どこにでもいるような主婦から「猟奇犯罪の核心を突くような発言」が出てきて驚かされたり、LGBT問題をさりげなく織り交ぜているところがパゾリーニらしかったりして、楽しめる部分も多い。南部(シチリア)がマッチョ気質なのはイタリアも同じようだが、獣姦をほのめかすような発言まで出てきたのには笑った。また売春禁止法施工直後だったようで、男たちのやや身勝手な不満が幾度も噴出する。