チッコーネ

電送人間のチッコーネのレビュー・感想・評価

電送人間(1960年製作の映画)
3.0
変身人間シリーズ中、唯一監督の違う一本。
そのせいかSF的な楽しさが後退している。
序盤は編集がスピーディでワクワクしたのだが、その後はメインキャラの相関関係を描くのに時間を割いており、ギャング物のような展開が続いた。
電送人間の特殊効果が抑えめなほか、「空間移動先に子機が必要」という前提が終盤まではっきりと示されないのも、もどかしかった。

端正なのに映画ではあまり役に恵まれなかった印象の中丸忠雄が、悪のメインキャラを演じているのは◎。