Maoryu002

リービング・ラスベガスのMaoryu002のレビュー・感想・評価

リービング・ラスベガス(1995年製作の映画)
2.6
脚本家のベン(ニコラス・ケイジ)はアル中で家族も仕事を失い、死ぬまで酒を飲む決意をする。娼婦のサラ(エリザベス・シュー)はヒモの男を失い一人になる。そんな孤独な2人が出会い、不思議な恋愛関係が始まる。

映画史の歴代アル中の中でも、際立って破滅的な男ベン。何といっても演じたニコラス・ケイジの熱演というか怪演が強烈だ。
あの飲み方で胃腸が持っているというのが信じがたく、日本人と違う内臓の強さが欧米人のアル中をより深刻化させていると感じさせる。

破滅に向かうベンは自分の決断を受け入れ傍にいてくれる相手を求め、サラは自分に存在価値を与えてくれる存在を探していたんだろう。

2人がありのままの相手を受け入れ、傷をなめ合うかのような時間が真実の愛なのかは微妙に感じたが、良くも悪くも彼らは満たされていたはずだ。

そう考えると、人の幸せについてかなり挑戦的で衝撃的な投げかけをした作品だったと思う。

しかし、アル中役はレイ・ミランド、ジャック・レモン、ジェフ・ブリッジスとみんなオスカー獲るんだよなー。
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