過去に鑑賞。
映画館で観て衝撃が去らなかった。
アフリカとは、やはりどこか別世界という意識が強く、そこにある貧困や紛争にはどうしても無関心になりがちなのは事実だと思う。
アジアとアフリカ、やはり遠い。
しかし本作が描いているルワンダ抗争を知らなかったのは、本当に恥ずかしいと感じた。
そして何より、自分たちがいなくなればすぐさまナタで殺されるであろうツチ族を残してベルギー軍が撤退した事実が、「白人とアフリカ人」ではなく、「白人とそれ以外」として他国を認識している象徴だと感じた。
ルワンダと運命を共にした神父。
恐怖により撤退を選んだジョー。
2人の白人の生き様が印象的で、当時の葛藤をよく表している。
最後にマリーとジョーが交わす言葉は、鑑賞後数年が経った今でも忘れられない。
観るべき良作。