ゆきなり

ルワンダの涙のゆきなりのレビュー・感想・評価

ルワンダの涙(2005年製作の映画)
4.0
1994年に起きたルワンダ大虐殺を、現地に駐在していた白人の視点から描いた作品。

主人公は青年海外協力隊としてルワンダの子供達に教鞭を振るう。
国連軍、メディア、牧師、現地のNGO職員などの白人が登場する。目の前で起きる虐殺に対し、何もできない悔しさと自分の命さえ助かれば良いという身勝手な感情の間で揺れ動きながら、ストーリーが進んでいく。

BBCの記者として虐殺を取材したレイチェルの言葉が頭から離れない。
「ボスニアに行った時は毎晩泣いたわ。(白人の)死体が自分の家族だと思ったら涙が止まらなかった。でも今は全く泣いていないの。ただのアフリカ人のように見えるから」

亡くなった80万人以上の人々は、ただのアフリカ人ではない。一人ひとりが両親、兄弟、友達、恋人を持ち、生きていたひと。
そんなメッセージを受け取った。
ゆきなり

ゆきなり