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マルクス兄弟 オペラは踊る/マルクス兄弟オペラの夜のkazu1961のレビュー・感想・評価

3.8
▪️JPTitle :「オペラは踊る」
ORTitle:「A Night at the Opera」
▪️First Release Year : 1935
▪️JP Release Date : 1936/04/16
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-149 再鑑賞
🕰Running Time : 96分
▪️Director : サム・ウッド
▪️Writer : ジョージ・S・カウフマン、モリー・リスキンド
▪️MusicD : ハーバート・ストサート
▪️Cast : マルクス兄弟、キティ・カーライル、アラン・ジョーンズ
▪️Review
僕らの世代が本作を観ると、まさしくもうザ・ドリフターズですよね!!マルクス兄弟は、ニューヨーク市出身のコメディ俳優グループで、1910年代から40年代にかけて舞台・映画で活動し、のちのコメディ業界に大きな影響を与えたコメディアンです。日本でも例外ではなく、ザ・ドリフターズなどが大きな影響を受けました。身体を張ったシュールな舞台劇を映像化した世界、まさしくドリフです!
そんなマルクス兄弟のMGM時代作品の第1作目が本作です。本作はから三兄弟に。グルーチョのマシンガントークと身体を張った芸、口のきけないハーポの不自然な静かさと子供じみた破壊力、チコの名人芸、これらが一体となって観客に怒涛のコントを仕掛けてきます。後の喜劇界に大きな影響を与えた"船室スシ詰めシーン"はとても有名ですが、卓越したリズム感に裏打ちされた短い台詞やちょっとしたジェスチャーといったシンプルな場面にこそ本当の素晴らしさが感じられます。本作のクライマックス、三兄弟の超越的なギャグがオペラの舞台を危機に追い込んでいく様は必見ですね!!
特に本作は、従来のマルクス兄弟に見られるアナーキーな面は影をひそめ、ギャグシークエンスをふるいにかけるなどの丁寧な映画作りなどが功を奏して、マルクス兄弟最大のヒット作となりました。マルクス兄弟の作品には全作品に共通する面白さと、それぞれ作品独自の特色があり、そのパフォーマンスのクオリティの高さは見事の一言に尽きます。その中でも本作は特に創意に満ちており、非常に魅力溢れた作品です。

物語は。。。
ケチな企画屋ドリフトウッド(グルーチョ・マルクス)は社交界に仲間入りする為に富豪の未亡人クレイブール(マーガレット・デュモント)に取り入ることに成功し、ニューヨークのオペラ座に本場オペラ座の人気歌手ラスパリ(アラン・ジョーンズ)を招く資金提供の約束を取り付けます。一行はミラノからNYへ向かいますが、ドリフトウッドのトランクの中から売れない歌手やそのマネージャーフィオレッロ(チコ・マルクス)、クビになったラスパリの付き人トマッソ(ハーポ・マルクス)ら3人の密航者が出てきました。。。

▪️Overview (映画. comより)
「御冗談でしョ」「我輩はカモである」のマルクス4兄弟からゼッポを抜いて、グラウチョ、チコ、ハーポの3兄弟が主演する映画で「支那海」の脚色に当たったジェームズ・ケヴィン・マッギスが書き卸し、「ココナッツ」の原作者ジョージ・S・カウフマンと同じく脚色者モリー・リスキンドが協力脚色し、「逆間諜」「かたみの傑作」のサム・ウッドが監督に当たり、「昨日」のメリット・B・ガースタッドが撮影した。助演者は「わが胸は高鳴る」のキティ・カーライル、新人の歌い手アラン・ジョーンズ、「麗はしの巴里」のウォルター・キング、「我輩はカモである」のマーガレット・デュモン、「結婚の夜」のシグ・ルーマン等である。
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