そういちろう

何が彼女をそうさせたかのそういちろうのレビュー・感想・評価

何が彼女をそうさせたか(1930年製作の映画)
3.5
片岡一郎さんによる弁士付上映。
弁士付上映は初めてでしたがいやぁ盛り上げますね、楽しかったです。字幕以外の場面でも所々細やかな台詞があって情景が目に浮かぶようでした。

内容は政治色がとても強く流石「傾向映画」と呼ばれているだけあるなぁ、という印象。資本主義ディス。渡っていく先々でことごとくイヤな権力者に厳しく当たられる主人公の高津慶子さんが健気というよりあからさま…。

終わったあとに片岡一郎さんと高槻真樹さんのトークショウ(戦前の9割が消失している日本映画のフィルム探しへの気持ちがめっちゃアツイ)もありこんな豪華な回を1000円で良いのかなぁと逆に心配になりました。

同時上映:弥次喜多岡崎猫退治(1937)
大山デブ子さんが映るだけで面白いのは不思議。