イップ師匠~!!
あの世界最強ブルース・リーの師匠にあたる詠春拳の達人イップマンを描くカンフーアクション。
因みに詠春拳というと、あのロバート・ダウニー・ジュニアも門弟らしいですよ!
アイアンマンはカンフー使いませんがね(苦笑)
主演は、ルックスでは「少林サッカー」の神の手には敵わないが、その「本物っぽさ」と「本気度」で並ぶものがいないほど世界一ブルース・リーしているドニー・イェン。
「スターウォーズ/ローグワン」への出演でも話題ですね。
そんなドニー・イェンとラストバトルであいまみえる日本軍司令官を池内博之が演じております。
池内博之のアクションなんて初めてみましたけど、意外とよく動けていてビックリ。さすが特訓しただけはありますね。
アクション監督がサモ・ハン・キンポーで、音楽は川井憲次ときたもんだ!
カンフーは、アクロバティックで、多少ワイヤーはいったファンタジー依りなアクションですが、ギリギリの線でリアル志向かな?
娯楽性を重視している感じ。
お話は、ブルース・リーの「ドラゴン怒りの鉄拳」と同じような感じで、日本軍の圧制に苦しめられる中国民衆という図式が、どうしても心苦しく感じてしまいます。
日中戦争は事実なわけで、勝てば官軍ですので日本人としては嫌になる描写も多々あります。
そこのところをよく理解していないと、観ても気分が上がらないかもしれません。
でも、戦争がある限りは、どこの国でも似たような歴史はあるわけでして、本作も日本軍を悪として描きながらも主題は「日本憎し」一辺倒にはなっていません。
ちゃんと中国人の悪者も出てきますし、そもそも抗日が目的の映画だったら池内博之が出たり川井憲次が曲を引き受けたりしないでしょう。
それでも、日本人が悪役の映画は気分悪いと思うようなら観ないほうが良いと思います。
個人的には気になりませんでした。イスラエルで映画作ればナチスが悪役になるのが当然のようなもので、仕方ないのです。中国の映画なのだから・・・。
それよりも、とにかくドニー・イェンの見事なイップマンぶりを純粋に堪能するべき映画なんですよ!
もう、イップマンにしか見えない!
いや、イップマンって良く知らなかったですけど、ドニーの佇まいを見ていると、確かにイップマンという人はこういう感じだったんだろうなとしか思えなくなりました。
とにかく鬼のように強い!強すぎる!
正拳の連打なんて速すぎて速すぎて、突き抜けてギャグになってしまう一歩手前のリアルさを維持しています。
北斗百裂拳か、「ウイングマン」のコンティニパンチの如くですよ!
動きに無駄がいっさいなくて、流れるように相手の攻撃を受け流してゆくイップマン!
ドニー・イェンがマジ強そうに見えます!
正義を重んずる人格者であり、家族を愛する普通の男。
そして誰よりも「武の神髄」を理解しているんですね。
「武」とは決して相手を制圧するものではなくて、相手の攻撃から大切なモノを守るために使う技であり、精神なのです。
日本軍に占領されてからの、イップマンの奥さんが魅力的。
まさしく妻の鏡!
モデルさんだけあって背も高くてキリッとした表情が素敵です。
夫の最後の仕合になるかもしれないからと、危険を承知で応援にかけつける場面は泣けました。
泣きもあれば笑いもあったりして、時折コントみたいなギャグがはいったり。
イップマンの息子が「反撃しないと物が壊れるから」とママからの伝言を伝えるところとか、思わずププッー!となりましたね。
それはさておき、劇中の空手家10人と戦う場面では、リミッターが外れた武術が如何に物凄い凶器となりえるのかが、よぉく分かります。
度肝どころか親知らずも抜かれそうな勢いですよ!
相手の足なんて変なところから折れてますしね!
まあ、そんなこんなで映画が終わる頃には、誰もが「イップ師匠~!イップ師匠~!」と、完全に洗脳されて心酔しちゃっていることでしょう。
だがしか~し!それで良いのです!
さあ、皆でご一緒に!
「イップ師匠~!イップ師匠~!」
「イップ師匠~!イップ師匠~!」
「イップ師匠~!イップ師匠~!」
「イップ師匠~!イップ師匠~!」
「イップ師匠~!イップ師匠~!」
「イップ師匠~!イップ師匠~!」
「イップ師匠~!イップ師匠~!」
「イップ師匠~!イップ師匠~!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・以上、エンドレス師匠で!
huluにて