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イップ・マン 序章のnori007のレビュー・感想・評価

イップ・マン 序章(2008年製作の映画)
4.5
以前とあるイベントで、俳優の井上正大さんにアクション映画に出る時に参考にした映画はという質問をしたことがあるのだが、その答えがこの映画であった。

そして今年のコミコンに自分が出る側になって、力をもらいたいと思って見たのがこの映画であった。

この映画、前半の道場破りとの対決。そして中盤からの日本軍との対決で、まったく飽きさせない。もちろん日本軍の扱いに少々不満はあるもののまあ他国の映画はわりとナショナリズムが重視されるのでそこも目をつぶろう。

それは格闘シーンが静と動の対比が素晴らしい。そしてフルコンタクトせずとも相手に負けを認めさせるところがとてもお見事。おどろきなのが池内博之。さっそうとした佇まい。そして空手の達人を絶妙に演じきっていた。

それとこのシリーズの素晴らしいところは、イップ師匠の人格。そして周囲のキャラクターの繊細な心理描写も実にうまい。奥さんが序盤は不機嫌なのも、日本人の通訳のクソキャラもきちんとした理由あってのことなのだ。その裏側が垣間見れるところにまたグッと来てしまう。

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nori007
2013/09/07 01:18

これ、まじ素晴らしい映画だわ。
香港映画もここまで進化を遂げていたのか!

アクションも素晴らしいが、ストーリーと人物描写も絶妙。
ただ、日本人的に少々つらい展開。
少々弁護させてもらると
映画では一方的に日本が侵略したように描かれるが
そもそも中国では国民党と共産党の内戦状態で決して平和ではなかった。
むしろ日本はそれに巻き込まれたと言っていい。
何故なら度重なる停戦交渉も無視したのは向こうなのだから。
さらに、国民党と共産党を後ろから支援していたのも混乱に拍車をかける。

劇中の空手家対イップマンの時は「ドラゴン怒りの鉄拳」へのオマージュと思われるシーンが。ただブルースはハイキックの連続だったがイップマンは超接近戦の詠春拳を使用。
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