1997年／第50回カンヌ国際映画祭審査員グランプリ受賞作品🏆✨
小さな田舎町で22人の犠牲者が出たスクールバス転落事故🚌町に訪れた弁護士スティーブンスは事故の原因は社会悪にあると、子どもを亡くした親たちを煽り立て、集団訴訟を起こすよう彼らに説いて回るが、訴訟は思わぬ行方に…。
あらすじからしてもうこれは親の悲しみとか痛みを強烈に感じて苦しいやつか😭と思ったけど、それほど感情の波はなく、当時の事故や家族たちの状況、訴訟の行方、登場人物の思惑が割と淡々と繰り広げられる。
静かに不穏さが重くて、不思議な構成の映画だったなぁ🤔
劇中ニコールがシッターとして子供たちに読み聴かせる「ハーメルンの笛吹き男」に重ね合わせたストーリー。
笛吹き男に連れ去られた子供たちは、バスの事故で亡くなった子供たちであると同時に、集団訴訟を行う遺族も含めた住民たちでもある。
そうなると笛吹き男は弁護士となるのか🤔
いずれも取り残される子供は、バスの事故で足を負傷したニコール👩🦽
ハーメルンの物語の親たちは、自分たちの私利私欲のために結果子供を失うけど、この住民たちが失ったのは子供たちと同時に平穏だったのかな。
悲しみに暮れる遺族たちから要らぬ怒りや不和を生み、煽り立てる弁護士。
彼にも娘との確執があったり複雑。
町の人々は大ぴらにできない隠したい事情があったり。
訴訟に反対したビリーもまた取り残される側かな？
彼も不義があったけど、子供には愛情を注いでいたし、冷静に物事が見えていた👀
最終的に田舎には独特なやり方がある…みたいな落とし所があまり腑に落ちなくて、ちょっと気持ちが迷子ではある…。
あ、何気に900Markゲットだ🙌🏻
