あしからず

婚期のあしからずのレビュー・感想・評価

婚期(1961年製作の映画)
4.0
「あなたぁ〜!」なんてサザエさんみたいな一声から始まるから、てっきり仲良し家族ものかしらなんてとんでもなかった。
磯野家のカツオとワカメ改め唐沢家の若尾文子と野添ひとみ姉妹の京マチ子演じる兄嫁いびりは恐怖!でもおもしろい!
弾丸トークでよく喋る邦画だいすき。

「鍵」と同じお手伝いさん役の北林谷栄は相変わらず最高の老け役。今でいうブラック企業の唐沢家で時間外労働と雇用主のパワハラに耐えている。求む労働基準法の遵守。

タイトルは「婚期」だが、結婚しても幸せじゃなかったり、やたらと結婚に焦ってうまくいかなかったり、離婚して仕事の成功者になって自立したり、結婚に関しても様々な生き方があると提示してくれる本作。
そこで終わるのかというラストで色々散らかってたけど全体的に勢いがあって観やすいし何より登場人物のくせが強すぎてすき
あしからず

あしからず