Keigo

アンダーグラウンドのKeigoのレビュー・感想・評価

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)
4.8
なんとなくキービジュアルが気になっていたものの、171分の作品時間に尻込みして後回しになっていた本作。今日はどうやら脳みその調子が良さそうだということで観てみたら…

これがまたすごいのなんの。
そもそも何を見せられてたのかもいまいちボヤっとしてるのに、とにかくすごかった。
何が描かれているかもよく分からない抽象画を前に、言語化出来ない興奮と感動を覚えるような。鑑賞後は心地良い脱力感と余韻。

とにかく冒頭から騒がしい。
最初だけかと思ったら結構ずっとガチャガチャ。音楽も芝居も爆撃も動物も、とにかくひたすらにうるさい。でも、それがいい。

なんでこんなに目が離せないんだろう。どこにこんなに惹かれるんだろう。そんな不思議な感覚と対話を続ける171分。

ユーゴスラビアという国の歴史についてはそれこそ教科書をなぞった程度の知識しかないけれど、確かにそこにあったんだなと。

映画に留まらず、芸術の可能性すら感じさせてくれる傑作だと思います。
芸術は、爆発だ!
Keigo

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