ハンポコナヨツナ

アンダーグラウンドのハンポコナヨツナのレビュー・感想・評価

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)
4.0
エミール・クストリッツァ監督作品。

今は地図から消えてしまったユーゴスラヴィアという国の第二次大戦からその後の内戦、そして消滅までを、クストリッツァ独特のユーモラスな描写を交えつつも風刺を効かせて描いた作品。
今回観たのは5時間超えの完全版ではないですが、通常版でも170分超えというかなり長い作品です。
まずは冒頭のチャプターと愉快な演奏シーンとでグッと引き込まれて、その後も展開ごとにチャプターが切られて分かりやすいタイトルが付けられているので最後まで飽きないで観れるかと思います。
特にラストシーンの幻想的な描写は長い長い時間を割いてでも観る価値はあると思いますよ。

それにしてもクストリッツァの描くドナウ川はいつも愛に満ちていますね。