Moeka

スターダスト・メモリーのMoekaのレビュー・感想・評価

スターダスト・メモリー(1980年製作の映画)
4.0
バスに乗ると乗客は皆屍のようで、終着駅は屑の山だった。大衆向け以外の映画を作りたいと思ってもなかなかそうはうまくいかず、周りはあの時のあの作品がと彼自身にも夢を見ている。彼もまた過去の恋に夢を抱き、現在の世界は虚実と混同している。笑わせる為に生きるのか、笑われる為に生きているのか?おそらく自分の整理と戒め、やりたいことをやりきったであろうウディアレンはやはり芸術家。閉じ込められた時間は星屑のようにいつまでも輝く。可笑しくて哀しい、彼のモノクロ時代でもとくに好きな作品。
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