Thousand

俺は、君のためにこそ死ににいくのThousandのレビュー・感想・評価

4.9
数年前鑑賞。戦争映画で1番泣いた映画。蛍のエピソードとか朝鮮出身の隊員の話とか涙無しでは見れない。知覧の特攻平和会館にも行った事があるので直筆の遺書を読んだり、ずらーっと並んだ遺影写真を見たり、書籍などで隊員の事を色々知る程、映画を観ても沁みる。
特攻兵達は直前までいくら笑って和やかにしていたとしても最後、特攻機に乗り込む時は皆一様に神妙で緊張した暗い表情になったそうだ。国の為に死んでくれと言われるなんて…国の為とは言いつつ、愛する人を守る為にと自分自身に言い聞かせて死にに行ったのだろう。

恐怖心から夜よく泣いていたという少年飛行兵など20歳にもならない少年達も含めて多くは敵艦に突っ込むことすらなく上空で撃墜されて散っていったなんて。しかも戦争が終わるほんの数日前に出撃した人もいる。時代の運命の残酷さを感じ、彼等が生まれ変わった来世は幸せで満たされた人生を送れていることを心から祈った。
Thousand

Thousand