ごっちん

人情紙風船のごっちんのレビュー・感想・評価

人情紙風船(1937年製作の映画)
5.0
驚くほど面白かった、と、まず一言。

日本映画の歴史に名を刻むこの映画がどんなものかと思い鑑賞したが、

悲哀漂う数々の人間模様をユーモアを交えながら巧みにまとめ上げ、映像や構図にも立体感があり、映画の節々にインサートされる紙風船の印象の強さもあり、鑑賞後の余韻もジワリも心に重く残った。

物語の最後を予測させない脚本や構成も凄いと思った。

芸術映画だと思い鑑賞したが、娯楽映画としても傑作。
ごっちん

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