元ネタは確かに歌舞伎の所謂『髪結新三』で、私歌舞伎にはトンと縁が無いケドも⇒コレは落語にも翻案されていてソッチは一回くらいは聴いた様な気もする(私落語は結構聴くので)。山中貞雄監督作で、現存する監督…
>>続きを読む山中貞雄の遺作。
長屋の場面の縦の構図や御屋敷の俯瞰気味な横の構図が非常に効果的で現在の眼で観ても優れた作品と言っていい。
ストーリーは悲劇的ではあるが、通夜の場面の大騒ぎや、がめつい大家のユーモラ…
あーこれは会話も構図もストーリーも表情も、音も!目が離せないまま見入ってしもた!長屋の人間関係といい、ヤクザとのドスの利かせあいといい、映画はつくりものやのに、なんもつくってない。配置しただけ、あと…
>>続きを読む4Kレストアで見ると異様にデザインされた作品に見えてくる、まるで小津の作品がそうであるように。完璧なセット撮影と縦の構図、ローアングル、雨、そして紙風船。
確かに紙風船は印象に残るが、人情の方は印…
人誘われて着いて行く、形で
初めて真(まこと)の時代劇を
スクリーンで観た。
言葉の意味や
会話のスピード
役柄の設定など
知識の薄い自分でもわかるかなぁ…と
若干の不安を抱えながらも
その分初体…
『時代劇が前衛だった』にて鑑賞。
戦時中、若くして亡くなった山中貞雄の遺作として、名画座ではない映画館で見る事ができる嬉しさはこの上ない。
言葉の全ては聞き取れない。でも、モノクロの映像で見えて…
モノクロなのに抜けるような青空、そして雨。あるいは静寂と喧騒が交互にくることで世間の明暗をくっきりさせる。格差というだけではなく、同じ貧民だろうと人生には明暗というものが付き纏うわけで、中村翫右衛門…
>>続きを読む◎ 動きの少ない完璧な絵作りばかりで目が見離せない。とりわけ雨のシーンは悲しみと相まって息を呑む。
一貫した姿勢でブレない態度を貫く髪結の新三には目を見張る。金魚売や全てを見透かす盲目の老人の存在の…